フェリックス・ティオリェ写真展と世田谷美術館
2010年 06月 07日
街の紫陽花も色づき始めてますね。
写真は世田谷砧公園で。
先週末、箱根へドライブへ行く予定だったけれど、土曜朝9時半すでに東名渋滞中。
「・・・・。方向転換っ!」という事でご近所ドライブへ。
砧公園内の世田谷美術館で”フェリックス・ティオリェ写真展”を鑑賞後、美術館併設レストランでランチ。
緑の中でのart鑑賞と食事に、「箱根まで行かなくてもここで十分だったな。よかった。あっはは。」と夫。
まぁ確かに箱根は泊まりでゆっくり行ったほうが楽しめるかもしれないわねぇ。えぇ。
*
写真展のフェリックス・ティオリェとは約100年前フランスの写真家。
といっても彼の作品が表に出たのは1980年代に子孫に発見、紹介された事によります。
フェリックスは印象派の画家達と交流があった為、印象派絵画から影響を受けた
絵のような風景写真が素敵でした。
中でも印象的だった事が2つ。
一つは当時のフランス農村風景の写真。
私の中のフランスの知識がかたよっていたので(きらびやかなイメージ多し)、
20世紀初頭の垢だらけの農夫や子供たちの働く姿、石を積み上げただけの貧しい農家、
近代化されていく途中のパリ、手付かずの田舎の大自然など結構新鮮でした。
もう一つは、カメラ黎明期のメーカーとユーザーのやりとり。
フェリックスの数々の質問に丁寧に応えるカメラ会社の手紙の展示を読みながらニヤリ。
「黒い斑点が出るとのご指摘、こちらでは確認できませんでした・・・etc
ドイツ製のすばらしさを教えてくださりありがとうございます。私たちも努力でそのような
製品を作り出せると思います・・・・etc 今回送ったガラス板はまもなく製造中止なります。
できれば使用せず新しい製品をお待ちください・・・etc」
7月25日まで開催中。
月曜休館。
<世田谷美術館>
http://www.setagayaartmuseum.or.jp/exhibition/exhibition.html