無為に過ごす
2010年 09月 25日
本日最終回を迎えたNHK朝のドラマ「ゲゲゲの女房」。
ゲゲゲ・・・とあるように、ゲゲゲの鬼太郎の作者水木しげるさんの
奥様が書かれた本が原作。
才能あふれる夫を影で支え、貧乏や苦労を乗り越えて家族や弟子たちを
おおらかに明るく包む妻の布絵さんが主人公の素敵なドラマでした。
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タイトルの「無為に過ごす」はゲゲゲのご自宅セットに貼られていた言葉です。
ゲーテを愛読していたという水木しげるさん。(戦地にも持って行かれたとの事)
ゲーテの言葉(下記)に「無為に過ごす」というのがあります。
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「今日をだらだらと無為に過ごす。明日も同じこと。
そして次の日はもっとぐずぐずする。
ためらいのひとつひとつが、それぞれの遅れをもたらし、
日々のことを後悔しつつ日々が暮れていく。
おまえは本気でやっているか?一瞬考えてみるがいい。
思い切りのよさには才能と力と魔術が内在する。
ひたすら没頭すれば、心に灯が点る。
始めるのだ。そうすればその仕事は完成する」
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貧乏時代を経て売れっ子になり連載に忙殺されていた水木しげるさんにとって、
無為に過ごすことが大切だったからご自宅の中の目につく場所に
貼られていたのでしょうね。
そこにたどり着くには一体どれほどの労力が使われたのかしら。
そう思って言葉を読み返すと、水木さんの偉大さがずーんと伝わってきます。
真剣に朝ドラを観たのは「おしん」以来でしたが(どんだけ前)
心に残るドラマになるだろうなと今思っています。
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明日から数日でかけてきます。
帰宅したら旅の記事をUPしますね☆