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ウンベルト•サバ詩集より〜丘の眺め〜


春が来てすぐにそこに見える
淋しい丘のむこうになにがある?

すこし低まり、またほんのすこし登る、
そのあたりで、思いなしか窪んでいるような。

まるい肩のあたり、ゆったりした腰のあたりに
白雲がまつわる丘もあるが、

こっちの丘のシルエットはもっとすっきりしていて、
高いところにあるぶどう畑の縁の

支柱が青くなっていたり。ガラスの破片が
きらきらして、太陽がいっぱいにかがやいて。その

うしろには、だれもいない砂浜の海みたいに、
神様の目が、無限にひろがっている。


ウンベルト•サバ
須賀敦子訳
 

*

インフルエンザから引き続き急性副鼻腔炎にかかりでヘロヘロでしたがやっと復活しました。
初インフル、甘くみてました。
診断をうけたらすべて投げ出してしっかり寝ないといけませんね。
とりあえず私以外の家族はインフルエンザにかからなかったのでほっとしています。
健康はありがたいです。


別の詩をUPしようかと思っていたけど、イタリアの風景が目に浮かぶ清々しい作品に差し替えました。

間も無く立春ですね。
旧暦の新年、明るい気分でいきたいです!










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by cafe-elefante | 2015-02-02 15:36 | ~ウンベルト・サバ詩集より~ | Comments(0)

ウンベルト・サバ詩集より 「詩人 カンツォネッタ 11」


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このことを措いてほかには
なにひとつ愛せず、わたしには
なにひとつできない。
痛みに満ちた人生で、
これだけが逃げ道だ。

困難な詩行を
紙に彫りつける、
その術ではあるのだが、
たびたび詩行というものは戦場で
にらみ合う敵どうしにも似ている。

どれよりもこころよい
脚韻をやわらかに耳が捉えて、
カンツォネッタのなんでもない流れに
女ともだちみたいに、添ってくれるとき、

ああ、このわたし以外に
だれひとり、その痛ましい
歓びを識っているものはない。
ぶどう酒を飲むだれが
農夫の労苦を、識っている?

この善きことのために、
わたしは、なんという責苦を
辛抱せねばならぬことか!

果敢に動いて、すばやく
跳びだそう、網のそとに。

大胆に抜け目なく、
というのも、ただひたすら
わが聖なる闘いに闘うため、
どれだけに敵を地に残さねばならぬことか、
どれだけの秘めしごとをわがうちに。

いのちを生きる、
よこしまな駆け引きを、
無限にくりかえしながら。
自分の一日を棘だらけに
一時間の無為のためにつぶす。

それでも、こころには
言葉を紡ぐことへの愛が
あって。なにもかもは、すばらしい。
人間もその痛みも、わたしのなかで
わたしを哀しませるものさえも。


ウンベルト・サバ

須賀敦子訳
みすず書房





*


今回は少し長い詩を。
写真はフィレンツェ•ピッティ宮殿庭園 2006年





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by cafe-elefante | 2014-05-27 23:44 | ~ウンベルト・サバ詩集より~ | Comments(0)

ヒーローにはならない

” Non abbiamo bisogni di eroi ”


イタリア語の授業の中ででてきた言葉。

意味は、”ヒーローになる必要はない”。

イタリア語にかかわっていると、時々こんな風にフっと息抜きできる言葉に出会います。
ヒーローでいることを求められる事が多いからこんな言葉があるのかもねって先生。

そうだね。深く納得。

そして振り替え授業で先生と雑談中のこと。

日本はみんな普通でしょ?だからちょっと違うと目立つし色々言われちゃって。
イタリアはみんな変人だからさー。
しかもあの人変だよねって言われても全く聞いちゃいません。
(耳のこっちからこっち!ってジェスチャー付)

爆笑。

さんざん笑った後で、なんだかそっちのほうがうらやましいと思ったから
それを言うと、でもその中で生活するのは大変だから日本のほうが暮らしやすいと先生。
あはは~と笑って挨拶して帰ったけど・・・・しばらく会話の内容が頭から離れず。

色々と考えていたら来年イタリア行こうかなって突然ひらめきました。笑
なんとなくイタリアのあの辺に行きたいというのも同時にヒラメキ。
先月久しぶりに2人の幼い男児と帰省したドイツ在住の友人の、
「ぼんちゃん、もうそろそろロングフライト大丈夫!」という心強い言葉の後押しもあるかも。


写真は昨年のもの。
早春のテーブルフラワーです。多分初UP。

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by cafe-elefante | 2013-02-12 22:18 | イタリアとイタリア語 | Comments(0)

クリスマスツリーの思い出

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ミラノ、ガレリアのスワロフスキーで飾られたツリー。

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最初の写真、ガレリア内の電飾も単色でシック。

ミラノ中心街も美しい電飾で飾られるのだけど色は白かオレンジで統一されていて
アメリカ式?いや日本式の色が溢れるクリスマスのイルミネーションに慣れていたので
イタリアの電飾に少し驚いたっけ。

”カトリコ(カトリック)の国のクリスマスは商業イベントではなく静かに家族で過ごす日”
と、イタリア語の先生が話していた事を思い出したり・・・
まだ勉強を始めて3年目くらいの頃の写真です。

ボケボケのツリー写真・・・^^;
当時はコンパクトデジカメで三脚もなく挑んだ写真なのでお許しを。


*

縁あって欧州を知ってから、それまで自分がアメリカ文化が世界の文化だと
思い込んで生きてきた事がとんだ勘違いだと驚愕した20代後半。
遅すぎる・・・けど知っただけよかったかもしれない。と今は思います。
アメリカのこと何も知らないのだけど・・・。

いろんな国の視点から世界を眺められたら理想ですね。
日本人のアイデンティティを大切にしながら世界に出ていって欲しい人が
我が家に一人・・・笑
期待というより、それが実現しなくても大切さを理解して欲しい・・・かな。
選択するしないは本人だろうから。

なんてことを昔の写真を眺めながら考えていた師走の夜です。

**

街の木々も落ちてすっかり寂しくなって(夫はそれを禿げ散らかすと言う)
そうなると日本のクリスマスの色がいっぱいのツリーは楽しげでいいなと。
日本は自由だから。柔軟性があるともいう。
何千年も変わらないものと変化し続けるものが上手く混在していて
世界にはちょっと無いのかもなと思う、こんな国。


今日はお天気が良さそうですね。
大至急の用事を済ませにお出かけしてきます。
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by cafe-elefante | 2012-12-05 00:04 | イタリアとイタリア語 | Comments(0)

フェッラーラ散策

2007年、新婚旅行で訪れたフェッラーラの街。

プランがあるような無いような・・・という旅で、
ステイ先のボローニャから近いからという理由でとりあえず向かったフェッラーラ。

駅から平坦な真っ直ぐの道を徒歩15分~20分。
まず美しいエステンセ城があらわれます。
城内1Fに観光案内があり、そこには自転車の写真のしおりも。

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平坦な街は自転車が行きかう街でした。
(上の写真下に自転車。写真始める前でブチっと切ってますが・・・すごい構図^^;)

でもわたしたちは徒歩であてもなく散策。

そしてたどりついたこちら。

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学校がえりとおぼしき子供たちが建物の中庭でのんびり。

そして庭の奥にはカフェ。

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しかし・・・・ここがどこなのか全く思い出せない・・
昔、同じ写真をのせてのん気に「ディアマンテ美術館」の中庭なんて書いているけれど
違っていました。すみません。

グーグルマップの写真モードで街をうろつくも見つからず。
そんな中、2012年5月に起こった地震の為、修復中のお宅をいくつも拝見しました。

フェッラーラは震源地から20キロ以上離れていたけれどやはり建物の崩壊があり、
お城の塔の一部も崩壊し、いまだに安全確認のために入館できない施設もあるようです。

この、ちいさな趣のあるカフェが何事もなかったことを祈り、
写真の子供たち、その家族、みんな無事でありますようにと願わずにいられません。

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いつかまた必ず訪れたいフェッラーラの街。
遠くから復興をお祈りしています。




*イタリア郷愁は今年はこれでおしまいです。
お付き合いくださりありがとうございました♡
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by cafe-elefante | 2012-11-07 00:13 | イタリアとイタリア語 | Comments(0)

Bologna・ボローニャ

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2007年秋、北イタリアの街、ボローニャのホテルから眺めた夕陽。

写真では少しわかりづらいけれど、山頂にちいさなお城が見えました。

イタリア語の先生が、日本人は谷に村を作る、イタリア人は山に村を作る。
と、その昔言っていたっけ。
ほんの100数十年前までいくつもの国に分かれていたイタリア半島だから、
攻めてくる敵を用心しなければいけなかったのかしら。
山頂に暮らしたのはそれだけではないのかな?

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こちらはボローニャから電車で30分ほどの街、フェッラーラの街角。
とてもかわいらしくて美しい街、大好きな街。
でも今年は地震でいくつもの歴史的建造物が被害にあいました。


フェッラーラの美しい風景と思い出を、またすこし書きたいと思います。
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by cafe-elefante | 2012-10-24 23:55 | イタリアとイタリア語 | Comments(0)

MILANO

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昔のイタリア旅の写真をぼんやり眺めていて目についたミラノ駅の写真。

以前は素通りしていたなんでもない写真だけれど、
今回眺めていたらなんとなく終着駅の雑踏が蘇り、ついでに思い出も蘇り・・・
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ミラノ中心駅では4、5回乗降したかな。
あいまいな記憶ばかりだけどはっきり覚えているのは二つ。

母と弟と一緒に旅した時にベルガモ行きのホーム(一番端)へ3人で猛ダッシュした事。
(軽く酸欠)

ミラノ駅からタクシーに乗って「〇〇通りのホテル・デラビレまでお願いします」と
覚えたてのイタリア語で告げた後で若い運転手さんに、
「イタリア語勉強してるの?デラビレじゃなくて、デ・ラ・ビッレ。スタッカートが大切だから!」
と教えられた事。

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あぁそうえいば新婚旅行でも立ち寄りました。
でもあまり覚えてないかな。
猛烈大ケンカしたのは覚えてるけど。
世界中にケンカ場所の思い出がある夫婦です。

そうだ。そして怒りまかせに一人で買い物に出て(まだ自分の収入があった)、
でもなんとなく夫が可哀そうで財布を買って帰ったという・・・。
その財布を最近まで使っていた夫。
夫婦って何でしょうね。
どんな種類の絆なのか今はまだわかりませんな。

なんだかウェットな感じになりました。おほほ。^^;


ふだんはゆっくり思い出す時間もないイタリアの記憶だけど、
秋の夜長、何回か思い出めぐりをしようと思います。
秋にイタリアにいっていた事が多くて、
それでキンモクセイが薫る頃になると、回顧したくなりましてねぇ。
(2007年以来、イタリアの新しい記憶がないのがさみしいけど・・・)


しばしお付き合いくださいませ。
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by cafe-elefante | 2012-10-20 00:36 | イタリアとイタリア語 | Comments(2)

イタリア旅情(オルヴィエートの画廊で)

私のささやか?な趣味の一つが旅先で絵を購入する事。

絵の予算は5000円くらい、エッチングで実際自分が見て気に入った景色である事と
フレームも一緒に購入する事。と、ざっくりとルールを決めて滞在先で画廊を探します。

現在までイタリアを中心に5枚の絵があり自宅に飾っていますが
実際の景色、購入時の店の佇まい、季節、街のざわめき・・・
眺めるとさまざまな思いが胸をよぎります。
(購入後に夫とケンカした海上の街(ヴェネチア)の夕暮れは
ものすごい冷えたとかいらんことも思い出す。笑)

*

その中の1枚の思い出。

2004年初夏、ローマに長期滞在していた画家の友人夫婦を訪問。
独身だった私はローマ中心街に安宿を取り、昼間は彼らと行動を共にしていました。

ある日ご夫婦から「ぜひ見せたい街があると」ローマから電車へ乗り、
オルヴィエートという街へ。

なだらかな丘陵地帯にぽつんとある美しい街オルヴィエート。
観光客も多かったけれど、中心街を少し外れると気持ちよい風が通り抜ける静かな街。

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街をひとまわりして皆で昼食。
絵を描くご主人と別れ、私は奥様とちいさな画廊へ。

午後2時。運よく空いていたその画廊で絵とフレームを購入。
女主人はその場で手際よく作業をしてくれました。

普段は依頼後いったんお店を離れる事が多く作業を見るのは初めて。
つたないイタリア語での会話も楽しみつつ、絵が出来上がるのをわくわくしながら拝見。

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(以上の写真は作業全部ではないけれど私が写りこんでいないもののみUP)

額の裏に貼られた美しい紙はフィレンツェから取り寄せてるそう。
(彼女の右後ろの厚いロール紙)
「フィレンツェは紙の街でデザインも美しい」と話してくれたのが印象的でした。

*

オルヴィエートはローマから国鉄で1時間。
いつかまた行ってみたい街。
叶うなら、あの時と同じ緑薫る季節に。
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by cafe-elefante | 2011-11-25 21:51 | イタリアとイタリア語 | Comments(0)

イタリアの空

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今朝はブロガー仲間がみな見上げた空や旅の空をUPしていたので
わたしも真似てみました。

何度かUPしている写真です。
イタリア滞在時の写真は気に入ったものが多いけれど、こちらも好きな1枚。

ルッカの教会の前でCちゃんと二人、
座り込んでなにやらおしゃべりをしていた時にふと見上げた空。
天使の羽のようで・・・一瞬で消えて行ったけれど。

先日、実家のPCが新調された為、
古いPCに保存されていたイタリアの写真を抜き出してきました。

最近息子は寒いからか、冬にそなえているのか(小熊?)
1日に7,8時間しか起きていないのでフリーの時間多し。
よって、ひさしぶりに旅の写真を眺めては、思い出に浸っています。
(そろそろ新たなイタリアの思い出を更新したいものだわ)
しばらくはかの地の風景をUPする事が増えるかも。

そして昨夜、Mちゃんから本のおすすめメール。
イタリア関連の本で、シンクロしてるわ~と思いながら今日早速購入予定。
BSでドラマ化もされたものです。
杏が主役だったけれどご存知の方いらっしゃるかな。

それにしても・・・これからどうなっていくのでしょうね、イタリア共和国。
行方が気になります。

*

今日は立冬。
気温もぐっと下がるようです。
今夜はお鍋にしようかな。

よい1日になりますように♡
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by cafe-elefante | 2011-11-08 09:43 | イタリアとイタリア語 | Comments(2)

イタリアのルパンとルパン三世

先週、BSで”ルパン大全集”が放送されていて、
パート1~3までのTVシリーズの背景を紐解くなかなかな楽しい内容。

イタリア語を習い始めた頃、来日したイタリア人留学生と交流会を開くボランティア
に参加していていたのですが、日本へ留学するイタリア人はほぼアニメ大好き。

みな日本のアニメをTVで観て育った世代で、とてもくわしかったです。
アニメ好きが高じてイタリアの大学の東洋文化部や日本語学科に進み日本へ留学。
当然日本語もOKで、交流会といいつつ、いつも私がフォローしてもらっていた状況でした。

そんな彼らの中のダントツ人気アニメだったのが「ルパン三世」。
ルパンの話になると「あのアニメは特別」と彼らはよく言っていました。

車や銃、時計にこだわったり、正義の泥棒だったり、
女にやさしい男達が出てくるアニメはイタリア人にズバリはまったのかも。
FIATも出てくるし!

*

実はイタリアにもルパンのような人がいるんですね。
わたしはその人が好きで、イタリア滞在中、彼を探していました。
探していたイタリアのルパンとは・・・・
CORTO MALTESE(コルト・マルテーゼ)
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イタリアの漫画家、HUGO PRATT(ウーゴ・ブラット)原作のヒーロー、
CORTO MALTESE(コルト・マルテーゼ) 。
(原作者も主人公の名前もイタリア語読みです)
コルト・マルテーゼは1920年代の船長の設定なのでルパン三世より古い時代の人。

日本へ留学中のイタリア人の学生達から聞いた話では、
”ルパンと似ていて、大人のマンガとっても有名。ヴェネツィア人で”
と言っていた”とても有名(molto famozo)が頭から離れず、
(有名ならイタリアのどこかでいつか会えるだろう)と思っていましたが、
ミラノやフィレンツェでは見かけることはありませんでした。

でもその話をしてくれたのはベネツィア出身の女子大生。
マルテーゼはヴェネツィア人だと言っていたしと思いヴェネツィアにいけばいるかなと・・・
街を歩きつつ探していたら、やっぱり!
ヴェネツィアのとあるお店のウィンドウに堂々と立っていました。
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(イタリアのヒーロー・・・骨太なルパンって感じ)

無政府主義者でありつつも弱気を助け船長さんであり冒険家で、さすらい人
世界中に出没するマルテーゼのマンガはルパンよりもっと血なまぐさく硬派だけど
女性が求める強くてフェミニストで弱いものには優しい男の雰囲気はルパンに
似ているのかもしれません。
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by cafe-elefante | 2008-08-09 20:57 | イタリアとイタリア語

日々のこと、写真など・・


by kimmiy
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