〜ウンベルト・サバ詩集より〜 渇き(抜粋)

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秋が来て
樹々の葉を血の
赤で染めると、おまえは心を最後の
通告みたいに、ざわめかす、古い渇きよ。
失われた日々の、
中途で放棄した仕事の、
有り得たのに、そうならなかった
ことどもへの悔恨を目ざませ、
木の葉のように、やがて
散るヒトの中に、
墓に勝ちたいという
漠然とした望みをおこさせる。

ウンベルト・サバ詩集
須賀敦子訳




サバの詩。
本を取り気になったのはこの詩でした。
渇きから望みへとサバらしい気持の流れを心地よく感じました。
一文づつ細かく読み解くと楽しそうですね。
サバを題材にした大学のイタリア語学科の授業を受けたかったなと思います。

写真は今年の軽井沢旅行から。
借景です。












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by cafe-elefante | 2015-09-04 00:43 | ~ウンベルト・サバ詩集より~ | Comments(0)