ウンベルトサバ詩集より「四季」カンツォネッタ
2011年 06月 15日
幼い日々は、緑の草地に似ている、
無限の空間にひろがる
永劫の時間を刻むかのようで。
あたりの人も動物たちも
しっかりとひとつになる、
草や植物たちもいっしょに。
すばらしいことどもが、小羊が
喰む草に散り咲く幾千の
花の数だけあって。
太陽は昇るとき、愉しさあふれる
空腹をたずさえてきて、沈むときには、
ゆっくりとした睡眠をもってくる。
ウンベルト・サバ
ウンベルト・サバ詩集~「四季」カンツォネッタ~より抜粋
*
先日撮影した紫陽花に明るい詩をつけたいと思いこの詩を選びました。
全体にサバのおだやかな優しさと愛情が滲む詩ですが、
抜粋した最後の3節が気に入っています。
<6/16 追記>
ブログをアップしてから、もう一度詩集をひらいてみました。
なぜ最後の3行が気になったのかしら・・・と思ったからですが、わかりました。
朝晩の区別がつき、生活のリズムが整ってきた息子が、
この作業を繰り返せるようになったからだと。
きっとそれが今のわたしのよろこびごとなんだな、と。