ウンベルト・サバ詩集より「薔薇についてのヴァリエーション」
2010年 08月 24日
気を付けながら、きみのくきを彼女は洗っていた。
哀れっぽく、ぼくと、はじめてのぼくの贈物に
そっとわらって、両手で胸に留めた。
やがてぼくは、その胸を去り、遠くに行った。
ぼくは彷徨った、さまようのが、人間の性だから。
人生がぼくをうちのめしたが、敗けたのは
半分だけ。心は生き残った。
いまも、
ぼくのために夜の鶯は歌い、薔薇が
棘のなかで、ひとつ、咲く。
ウンベルト・サバ
*
サバの詩は、敗けや負を受け入れつつも決してそれに屈しないという
フレーズが度々でてきます。
それがわたしには心地よく感じます。
写真の薔薇はベアトリックス。
1年ほど前に撮影したもの。
イタリア人のなが~いヴァカンスが終わり、今週からイタリア関係バイトが再開。
体調がまだ本調子に戻らない話をしたら、資料は終わりに近づいているからしばらく
休んでもいいよと言ってもらえて一安心。ふー、よかった。
仕事をしていて時々(!?)という日本企業では考えられない事態にも遭遇するけれど
人生は家族と体調が最優先なイタリア人の価値観に助けられることも多々あって、
今回も配慮してくれたのだと思います。
もちろんそれには日々の姿勢が必要なのは言うまでもないけれど。
家族とのプチ旅行の計画もすべてキャンセルして引き続き体調優先で過ごしています。。