Cafe' 1894 ~三菱一号館・丸の内~
2010年 03月 16日
昨年復元建築された1894年当時の三菱グループ一号館は、二層吹き抜けの解放感が欧州風で
開国後の雰囲気たっぷり。
明治期には銀行の営業窓口として使われていたカウンターも再現されてます。
カウンターの内側がカフェになっていますが、業務の名残の引き出しも作られていて。。
窓口のガラスは当時のものでよく見ると昔の傷がついていました。
(ガラスは長期間大切に保管されていたそう)
今では作ることができない明治期のガラスは建物の窓にも使われているそうで、
光の屈折が独特の味を出すのでプロのカメラマンの方々に人気です。と支配人様。
お忙しい中、わたしの素人質問に大変親切に説明してくださった支配人様に感謝。
Cafe'と美術館はこちらの入口でつながっています。
お茶は三菱と同じ位の歴史を持つ老舗、冠城園のティーパックが4種類。
日本の老舗メーカーのお茶を置かれているところも味があるわ・・なんて思ってみたり。。
「お湯をお持ちしますので4種類の味を楽しんでください」と言って下さったので、
お言葉に甘えて3杯もいただいた私!ダージリン、絶品でした。。(茶葉が緑でみずみずしい味)
チョコシフォンケーキも美味。(お茶550円~、デザートプレート900円~)
何層もの吹き抜けの建物は、音が天井に吸い込まれるようで独特の雰囲気がありますね。
一時期”残す・壊す”で物議をかもした同じく丸の内、東京中央郵便局も吹き抜けの高い天井が印象的でした。
私が社会へ出た90年代前半にはまだ神田・日本橋界隈にも吹き抜けの古いビルが銀行や商店として活躍していたけれど今ではすべて近代的なビルに変わっています。
そんな中、復元建築ってちょっと贅沢で粋ですよね。
三菱一号館はまだまだ真新しいレンガの建物ですが、これから長い時間をかけてしっくりと街に馴染んでいくのでしょうね。
びっくりする程過去を振り返らない東京にそんな場所があるのはいいなぁと思いました。
「Cafe' 1894」
*3月23日(火)~4月5日(月)まで美術館開館準備のため臨時休業