野宮神社、光源氏と六条御息所 ~京都・嵯峨野~


20歳頃に読んだ漫画「あさきゆめみし」再読→寂聴さんの現代訳と読書中。
野宮神社は源氏物語の舞台の一つで光源氏が契った一人、
六条御息所が源氏と別れ伊勢に行く娘と一緒に3年ほど篭ったのがここ野宮。
黒鳥居が何とも言えない。
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ちいさい社には猛烈な数の人が押し寄せ、大盛況でお参りするのに並んでいたけれど(縁結びで有名?)
奥の苔の美しいお庭あたりは割りと静かで辛うじてしばし物語の世界にひたる。
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六条御息所は源氏からの愛が無くなったと悟ると、生霊(もののふ)となり源氏の新しい恋人たちを
次々と呪い殺してしまう。
亡くなってからもそれは続き、あの世とこの世を行ったりきたりする、源氏物語の中でもパンチのある女性。
初めて読んだ時は(こわ~。これはないわぁ)と思ったけれど、30代も終わろうとしている今は
六条御息所が死ぬまで(それ以降も)源氏に対して女であり続けた事がすごいと思える。
そうしてなんだか健気にさえ思える。普通の女にはとてもできないもの。
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源氏物語ではそのキャラクターのままだけど、能の「野宮」では僧侶と出会いきちんと成仏できる六条。
よかったね。
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貴族社会の恋愛を描いた源氏物語。
ひたすら男性待ちの恋&夜這いをこばめず妊娠する女たちが悲惨に思え(仕事が無いって不幸だ)と
ばっさり切った20歳の頃と違って今は、そんな環境の中にあってもしなやかさを失わない女たちの
必死の生き様がすこしわかる。

寂聴先生が「源氏の女たちは源氏と別れ仏門に入るとすーっと精神的に格が上がる」とTVで話されて
いたけど当時はきっと自分の意思で決定できることが出家しかなかったからかなと思った。
誰かの敷いたレールではなく”自らの選択”という真剣さの中に女の本当の美しさのがあるのは
今の時代もきっと同じだ。

って熱くなってしまいました。
ちなみに”真剣さの中に女の本当の美しさがある”は何を隠そう、齋藤薫さんのことばです。
ちょっと拝借して駄文にくっつけてまとめてみました。
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Commented by ばなな at 2009-11-27 21:20 x
こんばんは。
うっとりとkimmiyちゃんの素晴らしいお写真をながめています。
ため息が出ます~。
こと、上から三番目のお写真はもう神さまを感じてしまいます!

六条後息所、実は好きなんですわたし。
つらいつらい性を生きて、死してもまだその性から自分を解放できなかったひと。
いろんな方をこの六条御息所は苦しめたのですが
いちばん苦しんだのは彼女自身だったでしょうね。
そう思うと憐れでかわいそうでなりません。
どの時代に生きても愛を学ぶということはむつかしいものだと思いますが
源氏絵巻のなかの女たちは本当に憐れと隣りあわせといった感じです。


源氏物語マイブーム到来のご様子、いいですね。
しっかりと源氏を読んでいないわたし。
いつかきっとと思っていますが、さていつになることやらでございます。

斎藤薫さんのことば、すてき!
Commented by cafe-elefante at 2009-11-27 22:16
ばななさん
ありがと~。うれしいな。
この時もしかしたら初めて竹の持つ神秘さを感じたかもです。
姫がでてきそうよね?笑

六条御息所、わたしもすきです。
娘っ子時期には理解に苦しんだけれど、
嫉妬を制御できない憐れな気持ちを今ならおもんぱかることができます。
嫉妬の念だけで殺してしまうなんて、かわいそうです。本当に。
でもね、お能バージョンではちゃんと成仏しますから。
それを知って妙に安心した私でした。源氏物語はフィクションなのに。笑

絵巻に登場する女たちは読み手の状況でまた色々と違う解釈ができるので、
10年に1回くらい読み返してもよさそうですよね。
齋藤さんの言葉は20代の頃どこかの雑誌で拾い読みした言葉なんですが、
手帳にメモして仕事で辛い時によく読み返していました。
力のあるフレーズですよねぇ。
Commented by シャンティcoco at 2009-11-29 21:15 x
ちょうど嵯峨野野々宮神社の鳥居を確認したい・・・と思っていたところに、ナイスタイミング!(笑) ありがとうございました。^^

この神社、なんだかすごく寂しくひっそりした感じで、奥まで入るのが憚られるような気持ちになったことを思い出しました。
しかし、kimmiyさんの写真を拝見すると、
彼女たちの凛とした美しい生き様が忍ばれるようです。^^
Commented by cafe-elefante at 2009-11-29 22:33
シャンティcocoさま
こんばんは。コメントありがとうです。
そうですか。よかったです。^^
寂しくてひっそり・・・そちらのほうが物語の雰囲気にあっていますが
お話の内容が内容だけにねぇ^^;お気持ち、お察しいたします。
でもちょっとうらやましいかもしれません。
私が訪れた日は溢れ返るような人でお守り売り場などもう大騒ぎだったのです。笑
奥のほうはしっとりしていたけどすぐ真横をトロッコ?電車通っていて
これまた微妙な感じ・・・。
作者の紫式部は苦笑しながら眺めているでしょうね。
竹林の輝きに、古をすこしだけ感じられました。
by cafe-elefante | 2009-11-27 12:09 |  京都散歩 | Comments(4)

日々のこと、写真など・・


by kimmiy
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