澤井醤油本店 ~京都 上京~
2008年 12月 05日
今回も夫の出張に同行だった為、お仕事中の夫をよそに、一人、
濃密な時間を過ごしてきました。
楽しかったお醤油さんのお話を。。
以前、お友達のおうちでいただいて(なんてよい香りかしら・・・)
と思って以来、一度本店へ伺いたいと思っていた澤井醤油さんへ。
場所は丸太町近く。
京都御所の脇あたりで京都府庁の裏あたり・・・、うーん行った事ない。。
こうなったら自転車だわ!と思い、錦市場の近くで自転車を借りて、
四条から丸太町まで飛ばしました。
距離にすると5~6キロくらいかな?でも碁盤の目の京都、迷わず到着できました。
お店の入口近くから、もうお醤油の濃い香り。
中には巨大な樽が並んでいます。ワクワク♪
店内は私一人だった事もあって色々と質問しつつお話しているうちに、
店員さんが「よかったら樽を見て行って下さい」と言って下さった。
「えぇ、ほんとにいいんですか?」と驚くわたしに、
店員さん:「あの、でも白いコートとそのブーツ、大丈夫ですか?汚れたら大変ですよ」と。。
わたし:「ありがとうございます。でも全く問題ありません」
樽に登れる事と私のコートごときは比べるモノではありませんので登る。
(写真奥のはしご)店員さん苦笑い・・・
樽の中。
(うーん・・・・・すばらしい香り。感動。これがあのお醤油になるのだ。)
100年程経過している樽。
削りなら、修理しながら使い続けていらっしゃるそうで、お店の奥まだ並んでいるとの事でした。
樽の中を見たりなでたりし続ける私にご主人が、4月に仕込むこと、
何もしなくてもこんな色になってくること、
濃口と薄口の作り方の違い、絞り方などなどを教えてくださり、
お店の方々のお気遣いがとってもうれしかったです。
お醤油やもろみ、おせんべいその他いただいてお礼を行ってお店を後にしました。
それから3時間後・・・・
帰途につくべく京都駅の新幹線の改札を入ると、
とある売店に小さな小さな澤井醤油コーナーと一保堂コーナーが。
(あらー?ここにもあるんだー)などと、一保堂のお茶などを眺めていました。
その時、澤井醤油コーナーは男性が一つずつ在庫を確認しながら商品補充中。
ん?あれ?あのお姿・・・・どこかで見たような・・・・
一方で男性は、ぼーっとたたずむ私の足元をじーっと見つめている。
「あ!!!!!」
二人ほとんど同時に叫ぶ(笑)
なんと男性はお店でお醤油について説明してくださったご主人でした。
「このブーツ・・・確かさっきどこかでみたなぁと思ったら」と笑顔でご主人。
私は、「帰宅していただくのを楽しみにしています」と挨拶して新幹線に乗りました。
お店の方が直接丁寧に補充されているんですね。
お醤油によい思い出が加わってうれしいです。
そういえば石垣島ラー油でも同じような出来事があったような。。笑
優しい出会いに心から感謝して旅を終える事ができました。